【初心者向け】騰落レシオとは？“今が買い時か”がわかる押し目買いのモノサシ

斎藤

3分46秒

遥かなるマーケットの世界では、相場の“気温”を読む秘術が存在する。
その名も──

「今って株を買うチャンス？それとも様子見？」
投資初心者が最も迷いやすいのが、**「タイミングの判断」**です。

そんなときに役立つのが、騰落レシオ（とうらくレシオ）というテクニカル指標。

この記事では、「騰落レシオってなに？」から「どう活用すればいいの？」まで、動画解説や実例も交えてわかりやすく解説します。

騰落レシオとは、「値上がり銘柄」と「値下がり銘柄」の数を比べることで、相場が買われすぎか売られすぎかを見る指標です。
つまり個別の株ではなく、相場全体の動向をざっくりつかむのに役立ちます。

騰落レシオ（％）＝ 値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 × 100

なかでも「25日騰落レシオ」（直近25営業日＝約1ヶ月分の平均）は、東証プライム市場で最もよく使われています。

騰落レシオ＝ 24,000 ÷ 20,000 × 100 ＝ 120％

この場合、「2割ほど買われすぎている」と判断できます。

特に注目すべきは「70％前後＝底値圏」。
この水準は、日経平均の安値タイミングと重なりやすいとされています。

この魔術は、個別銘柄（トヨタや任天堂など）に効力を持たず、
市場全体という巨大なドラゴンの鼓動を読むための術式である。

個別戦の前に、まずはマーケットの空模様を読むことが、生き残る秘訣なのだ。

騰落レシオは、株価よりも少し早くピークやボトムを迎える“先行性”がある。

という特徴が指摘されています。

騰落レシオが先に下がり、後から日経平均が底を打つケースが多い。
リーマンショック級の局面では、50％前後まで下がったことも。

騰落レシオが先にピークアウトし、その後日経平均が高値をつける。
ただし天井圏では“だまし”も多いので要注意。

騰落レシオは、「今の相場ってどうなんだろう？」という疑問を数字で判断するヒントになります。