リボミック(4591)今後の株価の将来性は?―東大発・RNA創薬ベンチャーの魅力とリスクを解説!
リボミックは、東京大学発の創薬ベンチャーで、「RNAアプタマー」という次世代医薬品の開発を行っています。
アプタマーとは、抗体と似た働きをする分子で、がんや加齢性疾患などの難病への新しい治療アプローチとして注目されています。現在は以下のようなパイプラインを保有しています:
- RBM‑007(加齢黄斑変性)
- RBM‑011(肺高血圧症)
- RBM‑006(線維症)
2025年6月18日時点の株価と財務指標は?
- 株価:120円(2025年6月18日時点)
- 時価総額:約53.5億円
- PER:―(赤字のため算出不能)
- PBR:1.76倍
- 配当利回り:0.00%
- 次回決算発表:2025年8月予定
この日の株価は前日比+33.3%と大きく上昇!材料は明確ではありませんが、短期的な思惑買いが入っているようです。
定量分析|成長性・割安性・安全性を評価!
項目 | コメント | スコア |
---|---|---|
成長性 | 売上はまだほぼゼロ、黒字化は当面難しい | ★★☆☆☆ |
割安性 | PBRは平均的、PERは評価不能 | ★★☆☆☆ |
安全性 | 自己資本比率95.5%、無借金で資金には余裕 | ★★★★☆ |
チャートは?短期的には“過熱”注意!
- 5日線:上昇トレンド(株価+24%の乖離)
- 25日線:上昇トレンド(+32%)
- 75日線:上昇反転中(+27%)
- RSI:86.4(=過熱気味)
- MACD:上向き傾向
現在、短中期的には強い買いトレンドですが、過熱気味で反落リスクもあるため注意が必要です。
ビジネスモデルと成長ポイント
◎収益モデルは?
- **創薬プラットフォーム(RiboART)**を活用したRNAアプタマー開発
- 臨床試験→提携または自社上市→ライセンス収入
◎今後の成長ドライバーは?
- 主力薬(RBM-007など)の治験進展
- 海外展開や提携企業の増加
- バイオ市場全体の拡大
リスクはあるの?
- 臨床試験の失敗リスク
- 資金調達による株式希薄化
- 同業他社との競争激化
過去の株価変動から学ぶ
年月 | 株価変動 | 背景 |
---|---|---|
2025年6月18日 | 急騰(+33.3%) | 短期思惑買い |
2025年3月 | 高値更新(136円) | 臨床期待感 |
2025年4月 | 安値74円 | 材料不足・失望売り |
バイオ株特有の「材料ひとつで急騰・急落」というボラティリティの高さが特徴です。
「短期思惑買い(たんき おもわくがい)」とは、将来的な材料やニュースの“期待”だけを根拠に、短期間で利益を狙って株を買う行動のことです。
■ 具体的には…
決算発表前に「いい決算が出るかも」と期待して買う
治験中のバイオ株に「進展ニュースが出るかも」と期待して買う
他の投資家の動き(SNS、掲示板)を見て「とりあえず乗っておく」という雰囲気買い
…といったように、「明確な材料(発表や数字)が出る前」の**“思惑”だけで買いが集まる現象**です。
■ 特徴は?
特徴
内容
上昇スピード
急騰することが多い
継続性
材料が出なければすぐに下落する
投資期間
数日〜数週間の短期保有が多い
リスク
材料が外れたら急落するリスクが高い
■ リボミックでの例(今回)
2025年6月18日にリボミックの株価が前日比+33.3%の急騰を見せましたが、明確なIR(ニュースリリース)は出ていませんでした。
つまり、
「近いうちに治験進展のIRが出るかも?」
「決算で何かポジティブな情報があるかも?」
という“思惑”だけで投資家が一斉に買いに走った可能性があります。
長期投資としては高リスク・高リターン型
◎結論:
高リスク・高リターン型の長期成長銘柄として注目!
◎期待シナリオ(2025~2029年)
年 | 成長材料 | 株価イメージ |
---|---|---|
2025年 | 治験フェーズ進展 | 上昇期待 |
2026年 | 海外展開 | 継続成長 |
2027年 | 提携収益化 | 安定 |
2028年 | 製品上市 | 成長加速 |
2029年~ | 技術収益の定常化 | 安定成長 |
最後に|買い?待ち?
投資視点 | 評価 | 理由 |
---|---|---|
短期投資 | 中立~慎重買い | テクニカル過熱、反落リスクあり |
長期投資 | 買い推奨 | 技術力・成長性・財務健全性に注目 |
リボミックは、まだ売上が立っていないベンチャーですが、「もし成功すれば」という可能性に賭けることができる魅力的なバイオ株です。
ただし、**投資額は余裕資金の範囲で!**が鉄則です。