令和時代に贈与契約書ひな形が欲しい人向けの記事になります。
当事者の一方がある財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、成立する契約です。
贈与契約は通常は口頭だけで成立するものです。
なので、贈与契約書を作らなくても契約の効力自体は生じます。
ただし、贈与契約は、財産を与える側にのみ負担があるものです。
そのため、軽率な贈与を予防し、贈与者の意思を明確にして後日の紛争を避けるために、書面を作成することが望ましいと考えられており、法律上も、書面によらない贈与は解除することができるとされています
さて、贈与契約書を作成するにあたっては、4つのポイントがあります。
①いつ
②誰が・誰に
③なにを・どれくらい
④どのようにして贈与するか
これらを明確にしましょう。
贈与契約書のひな形自体は次に示しているとおりですが、実際に使用するにあたって注意しなければならない点を続けて説明します。
贈与契約書ひな形の署名と捺印について
贈与契約書には、それぞれ自筆で署名し、実印で捺印するようにしましょう。
パソコンで名前を入力して印刷し、三文判を押しただけでは、本人の許可なく勝手に作ったのではないかという疑いをかけられるおそれがあるのでやめましょう。
収入印紙について
基本的に、贈与契約書に収入印紙を貼る必要はありません。
一部例外として「不動産」を贈与する場合で、具体的な金額を記載しないのであれば、
200円の収入印紙を貼る必要があります。
もし不動産の具体的な金額を記載した場合、その金額に応じた収入印紙の貼付が必要になります。
なお、贈与契約書に収入印紙を貼らなければならない場合に、そのことを忘れて収入印紙を貼らずに贈与契約書を作成してしまったとしても、贈与契約が無効になることはありません。
収入印紙はあくまでも税金の問題で、贈与契約自体に影響を及ぼすことはありません。
贈与したお金の振込先を記載した贈与契約書の文例
贈与契約書
贈与者 山田太郎 を甲とし、受贈者 鈴木花子 を乙として、甲乙間において次の通り贈与契約を締結した。
第1条 甲は現金 〇〇〇〇 円 を乙に贈与することを約し、乙はこれを承諾した。
第2条 甲は上記財産を、平成 年 月 日までに乙名義の下記預金口座に振り込むこととする。
記
銀行名: 〇〇銀行
支店名: 〇〇支店
口座種類: 〇〇預金
口座番号: 〇〇〇〇〇〇
上記契約を証するため本証書を作成し、各自署名押印する。
平成 年 月 日
贈与者(甲)
住所 ___________________________
氏名 ______________________ 印
受贈者(乙)
住所 ___________________________
氏名 ______________________ 印
※このページ下でWordファイルのダウンロードができます。
受贈者が未成年の場合の贈与契約書の文例
受贈者が未成年の場合には、基本的には法定代理人である親権者が署名押印することになります。通常は父と母両方が署名押印します。逆に未成年の受贈者の署名押印は不要となります。
贈与契約書
贈与者 鈴木太郎 を甲とし、受贈者 鈴木小太郎 を乙として、甲乙間において次の通り贈与契約を締結した。
第1条 甲は現金 〇〇〇〇 円 を乙に贈与することを約し、乙はこれを承諾した。
上記契約を証するため本証書を作成し、各自署名押印する。
平成 年 月 日
贈与者(甲)
住所 ___________________________
氏名 ______________________ 印
受贈者(乙)
住所 ___________________________
氏名 ______________________
受贈者の親権者
住所 ___________________________
氏名 ______________________ 印
受贈者の親権者
住所 ___________________________
氏名 ______________________ 印
Google贈与契約書ひな形をダウンロード
贈与契約とは、民法549条と民法550条に記載があります。
ひな形となる書面がほしい人向けに
自分で作成するためのテキスト形式
ダウンロードして利用するGoogleドキュメント形式を用意しました。
贈与は、当事者の一方がある財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、その効力を生ずる。
民法第549条
書面によらない贈与は、各当事者が解除することができる。ただし、履行の終わった部分については、この限りでない。
民法第550条