ダブルボトム・逆三尊・ダブルトップとは?株初心者もわかる見分け方と活用法

株式投資をしていると、「この株、どこまで下がるの?」「そろそろ天井かも?」といった不安や期待を抱く場面が多くあります。そんなときに役立つのがチャートパターンの見極めです。

テクニカル分析は、過去の株価の動きから将来の値動きを予測する手法。その中でも特に多くの投資家が注目しているのが、今回ご紹介する「ダブルボトム」「逆三尊」「ダブルトップ」の3つです。

この記事では、それぞれのパターンの特徴や見分け方、実際にどう活用するのかを初心者にもわかりやすく解説します。


2. ダブルボトムとは?

🔍 特徴と形状

ダブルボトムは、W字型の形状で、株価が2度下落して同じような水準で反発するパターンです。

⏱ 出現タイミング

下落トレンドの終盤に現れやすく、「そろそろ底値かも?」と判断されるサインになります。

📈 意味

ダブルボトムは、底打ちして反転上昇する兆しとされ、投資家の間では"買いサイン"として使われます。

💡 エントリーポイント

中央の山(ネックライン)を上抜けたタイミングでエントリーするのが一般的。

🔍 補足ポイント

  • 出来高が伴っていれば信頼性アップ
  • ネックラインを超えた後に戻ってくる"リターンムーブ"があると、さらに上昇の期待大

🚀 ダブルボトムのその後

ネックラインを上抜けたあと、株価は上昇トレンドに入ることが多いです。上昇目標値としては、ネックラインからボトムまでの幅を、ネックライン突破位置に加算した価格が一つの目安になります。ただし、一度の上昇で終わるとは限らず、調整を挟みながらゆっくり上昇していくケースも多い点に注意しましょう。


3. 逆三尊(ヘッドアンドショルダーズ・ボトム)とは?

🔍 特徴と形状

逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー)は、肩・頭・肩の3つの山と谷で構成されるU字型のチャートパターンです。

⏱ 出現タイミング

これも下落トレンドの終盤に現れやすく、本格的な反転上昇のサインとされます。

📈 意味

3つの谷のうち中央の谷(頭)が最も深く、左右の肩が浅い形をしています。このパターンが完成し、ネックラインを超えたタイミングで大きな上昇につながることがあります。

💡 エントリーポイント

左右の肩をつなぐネックラインを上抜けた瞬間がエントリーポイントです。

🔍 補足ポイント

  • 出来高の増加も重要な判断材料
  • 長期チャートに現れた場合は特に強い反発が期待される

🚀 逆三尊のその後

ネックラインを明確に突破すると、強い上昇トレンドに移行することが多いです。反発のエネルギーが大きいため、急騰することもあります。上昇目標値は、頭の谷からネックラインまでの値幅を突破点に加算して算出されるのが一般的です。


4. ダブルトップとは?

🔍 特徴と形状

ダブルトップは、M字型のチャートパターンで、2回同じような高値を試して失敗する形です。

⏱ 出現タイミング

上昇トレンドの終盤に現れやすく、「これ以上は上がりにくい」という売り圧力のサインです。

📉 意味

ダブルトップは、天井圏での反転下落のサインとして知られています。

💡 エグジットポイント

中央の谷(ネックライン)を下抜けたら売りシグナル。利益確定や損切りの判断材料になります。

🔍 補足ポイント

  • 出来高が減少している場合は反転の信頼性が高まる
  • ネックライン下抜け時に出来高が急増するなら下落の勢いが強い

📉 ダブルトップのその後

ネックラインを下抜けたあとは、下降トレンドに入る可能性が高いです。目標の下落幅は、トップ(高値)からネックラインまでの幅を、ネックラインから下に引いた価格が目安とされます。しばらく下落が続くことが多いため、ポジション整理や売却の判断が重要になります。


5. チャートパターン活用時の注意点

❗ パターンだけに頼らない

チャートパターンは万能ではありません。他のテクニカル指標(移動平均線、RSIなど)や、ニュース、決算情報なども合わせて判断しましょう。

⏰ タイミングを焦らない

パターンが「完成」してからエントリーすること。予測だけで先走ると失敗のもとです。

📉 リスク管理を忘れずに

エントリーする際は必ず損切りラインを決めておきましょう。リスクを管理できてこそ、チャート分析は活きてきます。


6. まとめ

パターン意味タイミング
ダブルボトム反転上昇の兆し下落相場の底付近
逆三尊本格反転のサイン下落トレンド終盤
ダブルトップ天井圏での下落サイン上昇トレンド終盤

これらのチャートパターンは、初心者でも比較的見つけやすく、売買の判断に役立ちます。まずは過去のチャートを見ながら、「どこにダブルボトムがある?」「この形は逆三尊かも?」といった練習をしてみましょう。

テクニカル分析を使いこなせば、感情に左右されない冷静な投資判断ができるようになります。ぜひ日々のトレードに活かしてみてください。

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